なぜ元アマ横綱がNFLに挑戦? 花田秀虎21歳「目標は千代の富士関。もっと体をバキバキに鍛えなきゃ」 (2ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by Kyodo News

── 東京オリンピックのメイン会場にもなった「国立競技場」という特別な場所でした。

「これまで両国国技館に行っていたところから、国立競技場という特別な場所に立たせてもらい、まわりの人よりもすごい経験をさせてもらえていると実感しています。そこに立ったらどういう気持ちになるのかなと思っていたのですが、緊張はしなかったですね」

── 相撲の時も緊張はしなかったのですか?

「相撲ではめちゃくちゃ緊張しましたね。両国の雰囲気......両国に相撲を見に行くだけでも、ちょっと緊張するところがあったほどです。国立は初めての経験でしたし、めっちゃ新鮮な感じでいい経験になりました」

── 昨年3月のXリーグ合同トライアウト以降、多くのメディアから注目を浴びていますが、対応に疲れたりはしていないですか?

「ありがたいことに昔(相撲時代)から取り上げてもらっていたので、慣れたわけじゃないですけど、しゃべることに関してはそこまで抵抗もなく、むしろありがたいなって思っています」

── 生まれ育ちは和歌山県ですが、訛りのようなものは出ないですね。

「母親が関東出身で標準語なのもあって、そんなにがっつり関西弁は出ないですね。ただ、地元に帰って友だちとしゃべったら出ますけど」

── お父さんがレスリングで全国優勝をしている方で、お母さんが柔道で国体に出ているということですが、そういう両親の下に生まれた花田選手は「サラブレッド」と呼ばれることも多いかと思います。自分がアマチュア横綱になるなど選手として活躍できているのは、両親の「血」の影響もあると思いますか?

「僕が相撲で活躍できたのも、父と母の影響だとすごく感じます。血というか、格闘技がすごく近い存在で、相撲やレスリング、柔道といろんなスポーツをやってきました。今でも格闘技が好きです」

── 相撲はいつ始めたのですか?

「小学校2年生からです。柔道やレスリングもやっていたんですけど、地元のわんぱく相撲大会があって、父から『ちょっと出てみないか』と言われてエントリーをしました。小2の部門で優勝して、そこからほかのスポーツを並行しながら相撲もやるようになりました」

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