なぜ元アマ横綱がNFLに挑戦? 花田秀虎21歳「目標は千代の富士関。もっと体をバキバキに鍛えなきゃ」 (4ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by Kyodo News

── アメフトという競技の存在を知ったのはいつだったのですか?

「相撲とレスリングと柔道をやっていたんですけど、格闘技はやっていなくても見るのが好きで、そのなかにアメフトという競技があった感じです。ハードで面白いなと思っていたのですが、当時は相撲が一番だったので、まだアメフトをやりたいとまでは考えていませんでした。

 アメフトを見始めたのは、中学か高校くらいの時。NFLにアーロン・ドナルドっていうエグい選手がいることを知り、ロサンゼルス・ラムズから入っていろんなチームを見るようになると、NFLがすごい人気のあるスポーツだということがわかっていきました。

 僕は日本の国技である相撲をやってきましたが、アメリカでの国技はアメフト。スポーツ最先端の国で一番の国技なので、フィジカルのすごい選手がいっぱいいるんだろうな、と思いながら見ていましたね」

── 総合格闘技で好きな選手はいますか?

「堀口恭司選手です。あの人もアメリカで、ひとりで武者修行してやっていますし。でも、日本人魂も忘れていないというところがいいですね。

 彼はずっとアメリカでやっていますが、アメリカナイズされたわけでもなく、素のままでいるところがかっこいいな、自分を貫いているなと感じます。バラエティ番組に出ている時やYouTubeなどもよく見ているのですが、彼の人間性が出ている感じもすごくいいなと思います。昔は五味隆典選手やミルコ・クロコップ選手などがけっこう好きで見ていました」

── 憧れのドナルド(身長185cm、体重130kg)と花田選手は、体のサイズがほとんど一緒というのも面白いですね。

「一緒なんですけど、体つきとか動きとかはまったく『天と地』の差なので。でも、そこを目標にしていたら、自分の実力もモチベーションも上がってきます。

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