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「1対1ならアメリカ人に絶対負けない」NFLを目指す21歳、元アマ横綱のモチベーションは「大谷翔平超え」 (2ページ目)

  • 永塚和志●取材・文・撮影 text & photo by Kaz Nagatsuka

── 相撲の話に戻りますが、今年の初場所では幕下15枚目格付け出しで全勝優勝を果たし、史上最短の1場所で新十両に昇格した落合関(宮城野部屋/19歳)とは仲がいいそうですね。

「彼はもう、本当にすごいです。めちゃくちゃ刺激を受けていて『負けてられないな』っていう気持ちになります。彼から学ぶことはたくさんあって。また、彼自身も僕のことを尊敬してくれているというか、ついてきてくれているという感じです。

 お互い切磋琢磨しながら、いろんなことを学んでいます。彼とはライバルというより、仲のいい友だちみたいな感じ。大きな存在です」

── 花田選手のアメフト挑戦について、落合関と話したりしますか?

「『アメフトの防具をつけて、思いっきり当たりあって、どっちが強いかやりたいな』みたいなことは言ったりしています(笑)。あとはトレーニングの仕方や食事について、けっこう頻繁に聞くこともあります。

 彼のマインドセットは独特で、まわりと違う取り組みをしているところがあって。僕もけっこうそういうタイプなので、お互いに意見交換をしていますね」

── 落合関は花田選手より2歳年下ですが、けっこう意見を求めたりするんですね。

「聞きますね。僕のスタンスは、いろんなものを誰からでも学ぶということ。僕は変なプライドとかまったくないですし、落合はすごい選手なので、いろんなことを聞いて勉強しています」

── アメフトをプレーするうえで、どういったところに難しさを感じていますか?

「アサイメント(各ポジションに割り振られた動きの役割)を覚えても、実際にプレーするとなると右も左もわかんなくなって焦っちゃうんです。相撲は目の前にいる相手を倒せばいいだけ。(頭に入れる)情報は多くなくて、削られて、削られて、結局、自分との戦いです。

 だけど、アメフトは本当に情報量が多くて。(ディフェンシブラインの後方に構える)ラインバッカーとの連係もありますし、横との連係もありますし、しっかりサインを見て『この体形だ』と理解しないといけないです。

 いろんな情報量に戸惑い、100%のパフォーマンスを出せていないのが、僕の今の課題です。もっとアメフトに慣れて焦らないようになり、冷静に100%の力を出せるようにならなければダメだなと認識しています」

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