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【Bリーグ】琉球はなぜチャンピオンシップに強いのか? 「逆算思考」と「守備強度」が象徴するレギュラーシーズンとの違い (3ページ目)

  • 長嶺真輝●取材・文 text by Maki Nagamine

【順風満帆ではなかった今季 終盤で上昇】

 各選手に成長を促しながら役割を明確化し、高いチーム力へ昇華させる能力にも長ける桶谷HC。「個々の能力を生かし、それぞれの尖った部分をしっかり作っていくことで、輪が大きくなる」と独自のチーム観を語る。

 互いへの理解を深め、持ち味を引き出し合いながら総合力を底上げしていくため、シーズン中にぶつかる課題を重視する。

「いろんな課題が出て、それを潰していくことで、選手、チームは成長します。今季も勝てない時期やしんどい思いをクリアしてきたので、同じような駆け引きの場面が出てきた時の対応力がついているのだと思います」

 実際、今季は順風満帆ではなかった。ホーム開幕戦で2連敗し、外国籍パワーフォワードのケヴェ・アルマが途中退団。ガードもでき、タイプの異なるデイミアン・ドットソンを獲得したが、東アジアスーパーリーグも含む過密日程の中で連係構築に苦しみ、前半戦終了時点ではCS圏外だった。

 それでも、徐々にディフェンスの連動性や、ペイントアタックを主体としたオフェンススタイルに磨きをかけ、後半戦30試合を24勝6敗のリーグ最高勝率で駆け抜けた。もっとも、数少ない黒星は、ほぼ三河や名古屋Dなどの上位陣相手だった。

 その敗戦を糧に、CSで勝つための成熟のプロセスを止めず、徹底したスカウティングで三河戦に臨んだ琉球。その大一番での強さには、三河のライアン・リッチマンHCも「琉球は勝ち方を熟知している」と脱帽するほどだった。

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