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【Bリーグ】琉球はなぜチャンピオンシップに強いのか? 「逆算思考」と「守備強度」が象徴するレギュラーシーズンとの違い (2ページ目)

  • 長嶺真輝●取材・文 text by Maki Nagamine

【「そのレベルではCSで勝てない」RSで繰り返す自問】

強者としてのメンタリティを選手に植え付ける桶谷HC。4年連続ファイナル進出は驚異的だ photo by Maki Nagamine強者としてのメンタリティを選手に植え付ける桶谷HC。4年連続ファイナル進出は驚異的だ photo by Maki Nagamine

 理由のひとつとして挙げられるのは、CSから逆算してチーム力を底上げしていく桶谷大ヘッドコーチ(HC)の哲学がある。三河とのクォーターファイナル第2戦後、CSで強さを発揮できる理由を問われ、こう答えた。

「何のためにレギュラーシーズンを戦っているかといえば、CSのためです。このチームは、CSでどれくらいの強度が必要か、どんなバスケットをしないと勝てないかを理解しているので、レギュラーシーズンで勝ったとしても、『そのレベルでは、CSでは勝てないよね』という話ができるんです」

 生え抜きの岸本隆一を筆頭に、クーリー、小野寺祥太、松脇圭志らは4季連続のファイナル進出をけん引してきた。深い経験値があるからこそ、CS基準のプレーの質が共通認識として根付いている。

 特に重視するのはディフェンスだ。桶谷HCは「ペイントエリア内で簡単にスコアをさせない。そこからキックアウト(*1)されてもクローズアウト(*2)にいく。その強度の高さがあって、初めてCSで勝てる」と語る。

*1=インサイドからアウトサイドへ出すパス
*2=ボールを保持した選手に素早く距離を詰めてマークすること、容易にシュートを打たせないこと

 RSでは1試合平均83.8得点の三河を60〜70点台に封じたことからも、その完成度の高さがわかる。最大の武器であるリバウンドも、RSでは本数が三河を下回る試合もあったが、今シリーズでは2試合とも約10本上回った。オフェンスでは、機動力の低いダバンテ・ガードナーをペイントアタックなどで狙い続け、そこから崩して得点を重ねた。

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