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前代未聞の挑戦! たった5人でウインターカップに挑んだ和歌山南陵バスケ部の軌跡 (3ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

 一方で学校も大きな転換点を迎えていた。2024年4月から旧経営陣が退陣し、新たな理事長に甲斐三樹彦が就任。たまっていた各方面の延滞金を返済し、経営改善の兆しが見えた。

 さらにアーティストの横川翔、WARSAN、INFINITY16が制作するレゲエ調の新校歌を採用。「一歩前へ」という歌詞を連呼する通称「レゲエ校歌」が2024年夏の高校野球和歌山大会で流れたニュースは、瞬く間に全国に駆け巡った。

 2024年11月29日には生徒募集停止の措置命令が解除。2025年度の生徒募集が可能になった。そんな追い風が吹くなか、バスケ部は「部員5人」という最大の逆境を迎えていたのだ。

つづく>>

著者プロフィール

  • 菊地高弘

    菊地高弘 (きくち・たかひろ)

    1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。

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