八村塁が加わることで「可能性は無限大に広がる」 バスケ日本代表元キャプテン篠山竜青が見た新生ホーバスジャパン (5ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka

【渡邊のリーダーシップは歴史に残る】

── 2019年のワールドカップで篠山選手と共同キャプテンを務めた渡邊選手の成長はいかがですか?

「彼は若い頃から本当に責任感が強くて、リーダーシップを持っている選手でした。年齢を重ねて、いろんなチャレンジを経て、さまざまな成功体験を得るなかで、今は自信を持って臨めていると思います。彼のリーダーシップは日本のバスケット史に残るようなインパクトがあるので、精神的な部分の成熟を感じますよね」

── 渡邊選手も2019年ワールドカップの時は、まだ3Pシュートの成功率もそこまで......。

「たしかに。それが今や、リーグ屈指の3&D(3Pシュートの決定力と高い守備力を兼ね備えた選手)です。3Pシュートランキングでも(2022-23シーズン中に)リーグ1位になっちゃうような人ですから。努力の賜物でしょうけど、本当に称賛されるべき成長を遂げてくれたと思います」

(後編につづく)

◆篠山竜青・後編>>世界王者ドイツの勝算「カギはこっちが握っている」


【profile】
篠山竜青(しのやま・りゅうせい)
1988年7月20日生まれ、神奈川県出身。小学3年生から横浜でミニバスを始め、福井・北陸高校→日本大学を経て2011年に東芝ブレイブサンダース(現・川崎)に加入。日本代表には2016年から選出され、2019年ワールドカップではキャプテンを務めた。ポジション=ポイントガード。身長178cm、体重75kg。

著者プロフィール

  • 永塚和志

    永塚和志 (ながつか・かずし)

    スポーツライター。前英字紙ジャパンタイムズスポーツ記者。Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、2006年世界選手権、2019W杯等国際大会、また米NCAAトーナメントも取材。他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社)があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社)等の取材構成にも関わっている。

【写真】パリ五輪女子バスケ日本代表全メンバー ギャラリー

5 / 5

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る