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河村勇輝が渡邊雄太からもらった「すごく参考になる」アドバイス 将来の海外挑戦は「成長のためどこへ行くのが一番か考えて選択したい」 (3ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka

「そうですね。ドンチッチ選手にはどのチームもダブルチームを仕掛けてくるので、そういう時にどういった対応をしているのかなどを見ています。何十点も取るなか、得点とアシストのバランスをうまく取りながらチームをコントロールしているんだろうな......などと思いながら」

── 八村塁選手(ロサンゼルス・レイカーズ)や渡邊雄太選手の試合もよく見るそうですね。

「そこはもう、ファンとして見ています(笑)。日本人がどれだけ活躍しているかを期待しながら、という感じですかね」

── 渡邊選手とはすでにワールドカップで一緒にプレーしていますが、パリオリンピックでは八村選手も出場するかもしれません。

「ぜひ出場してほしいですね。塁さんの意向はわからないですけど、一緒にプレーできたら最高だなとは思っています」

── ワールドカップを経験した結果、世界やNBAとの距離感はより鮮明になりましたか?

「海外でプレーしたい気持ちもより強くなりました。でも、海外に行ったら環境に慣れることも大変だと思うし、もちろん言語の壁もありますし。でも、何だろうな......苦労は買ってでもしたいなっていうのはあります。

 やっぱり、それが自分の成長に絶対つながると思う。成功する、成功しないに限らず、人としてもバスケ選手としても、海外でうまくいくかわからない環境に飛び込んでプレーすることもまた、僕のバスケットボール人生でひとつの面白い挑戦にしたいと思っています」

── 「苦労は買ってでもしろ」というのは、誰に言われてきたことですか?

「父ですね。それはよく言われていました。わざわざ苦労する必要はないけど、本当に人が成長できるのは、苦労した時であったり、そこから自分で見出したものから身につくものだと、父からずっと言われてきたので。そういった選択にはしたいなと思っています」

── 長いバスケットボールキャリアを通して物事を考えていると。

「はい。目先のことだけではなくて、バスケットボール人生を通しての挑戦になると思っているので。海外に拠点を置いてプレーすることは、バスケットボールだけでなく、人としても成長できるかなと思っています」

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