『熱血バスケ』MC副島淳が語るバスケ愛 高校時代は全国大会で活躍 後の日本代表選手とも対戦

  • 青木美帆●取材・文 text by Aoki Miho
  • 村上庄吾●写真 photos by Murakami Shogo

「人生で一番情熱を注いだのはバスケット」と言う副島淳さん「人生で一番情熱を注いだのはバスケット」と言う副島淳さんこの記事に関連する写真を見る

トレードマークは195cmの長身と大きなアフロヘアー。『あさイチ』(NHK総合)のレポーターとしてすっかり"朝の顔"になったタレント・俳優の副島淳さんは、実は全国大会出場経験を持つ元バスケットマン。Bリーグ主催の各種イベントなどでMCを務め、昨年からは応援番組『熱血バスケ』(NHK BS)でメインMCを務めている。2023年には北野武監督の映画にも出演するなどますます精力的な活動を続ける副島さんに、バスケットボールと出会い、競技への熱い思いについて聞いた。

【始めた理由は「ラクそう」と「ダンクできそう」】

――バスケットボールを始めたのはいつごろ、何がきっかけだったんですか?

「始めたのは中学1年生です。それまでは『スラムダンク』でしかバスケを知らなくて、中学校で何かしらの部活に入らなきゃいけないことになったので、一番ラクそうなバスケ部に入りました」

――「ラクそう」という理由でバスケを始めた方と初めてお会いしました(笑)。

「『スラムダンク』を読んで『ちょっとやれば上履きでダンクできんのか』って思ったところは正直あります(笑)。日本の実業団どころかNBAもいっさい見たことなかったですね。当時はマイケル・ジョーダン、スコッティ・ピッペン、デニス・ロッドマンのシカゴ・ブルズが全盛期だったんですけど、そういうのも全く知らなかったです」

――そんなきっかけから始められたものの、中学、高校、大学と計10年にわたって競技を続けられます。

「これは確実に、中学校2年生の時に赴任してきた先生の影響です。1年生の時は和気あいあいとやっているだけ。『ボールに触った人がガードやってね』くらいの素人の集まりで、大会に出ても地区1回戦負けとかだったんです。ところがその先生と出会って、バスケのことをイチから教えてもらい、勝つ楽しさや戦術の楽しさに一気にのめり込みました。NBAのビデオを見せてもらって『副島は背が高いから、ゴール下に一番近いところのセンターっていうポジションな』というからのスタートだったんですけど、まったくの素人集団だったので、教えてもらうことすべてが新鮮だったんですね。

 当時はぶっちゃけ、中学卒業後は進学せず就職しようと思っていたんですけど、バスケの実力がついて県選抜に選ばれたことで高校に行く選択肢が生まれましたし、大学まで10年間バスケットボールを続けられたのはその先生のおかげ以外にないと思います。

 まぁ、練習はメチャメチャ厳しかったんですけどね。みんなで『やめますって言いに行こう』と相談したこともありましたし、何度車に卵をぶつけてやろうかと思ったか(笑)。でも、1回も勝てなかった僕らに『勝てる』という成功体験を如実に身につけさせてくれた先生のおかげで、僕だけでなくみんながどんどんバスケットにのめり込んでいきました」

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