『熱血バスケ』MC副島淳が語るバスケ愛 高校時代は全国大会で活躍 後の日本代表選手とも対戦 (3ページ目)

  • 青木美帆●取材・文 text by Aoki Miho
  • 村上庄吾●写真 photos by Murakami Shogo

【視聴者目線でいろんな角度から伝えたい】

――MCとして、心がけているのはどのようなことですか?

「まずは、画面を通じて『バスケットって面白いんだよ』っていうことを伝えたいという思いはあります。コアな部分の解説はアナリストの佐々木クリスさんがいるし、サポートしてくれる『応援隊』のみんなも個性豊かなので、自分がMCとしてみなさんのキャラクターを生かしながら、見てくれている方に一人ひとりの思いを伝えたいなと思っています。変にMCとしてかしこまることなく、ゲストの選手たちとも盛り上がってワチャワチャしながらも、熱い試合にしっかりフォーカスして真剣に語り合ったり......。本当にスポーツって筋書きのないドラマだと思うんで、その熱さと楽しさを届けたいです」

――佐々木クリスさんや『応援隊』のまるぴさんにお話しをうかがったことがありますが、お二方とも本当に熱いバスケ愛をお持ちです。副島さんも含め、そういった方々が集まってバスケットボールの番組が作られる日が来るなんて、それこそ15年前には想像できませんでした。

「ひとえにBリーグのおかげだと思います。自分が大学生のころ、17〜18年前の日本バスケ界は暗黒期で、『これからどうなるんだろう』という状態だったのに、2016年にBリーグが開幕して、えぐい成長曲線を描いてきました。今年はパリオリンピックもあるし、男子も女子もひとつでも多く『勝ち星』というわかりやすい名刺を届けてあげることで、もっともっと日本のバスケ熱は上がってくるはず。うん、伸びしろしかないですよね」

――最後に、番組の見どころと意気込みをお聞かせください。

「MCという立場ではありますが、視聴者のみなさんと同じひとりの『バスケファン』として、試合、選手、会場グルメなど、いろんな角度からバスケットの面白さを番組を通して伝えたいと思っています。『この選手がイケメンだから』でも『このチームの応援カラーが好きだな』でもなんでもいいから、番組を通して『バスケをもっと見たいな』って思わせる動機を提供できたらいいなと思っています。『熱血バスケ』を見て応援し始めました! みたいな声が1個でも多く挙がってくれたら、自分もほかの出演者・スタッフも、みんな喜ぶと思います。

その上で、コアなファンの方にも『こういうところに注目するんだ』と驚いてもらえるような内容になっているので、初心者から上級者まで多くの方に楽んでいただけたらうれしいです!』

応援隊のまるぴさん(右)と共に「熱血バスケ」を盛り上げている応援隊のまるぴさん(右)と共に「熱血バスケ」を盛り上げているこの記事に関連する写真を見る【Profile】副島淳(そえじま・じゅん)/1984年生まれ、千葉県出身。浦安市立美浜中学校でバスケットボールを始め、市立柏高時代には主力としてインターハイ、ウインターカップに出場。大学卒業後に芸能の道に進み、現在は『あさイチ』(NHK総合)や昼の情報番組にレギュラー出演中。第47回日本アカデミー賞6部門受賞の北野武監督の最新映画『首』では、織田信長の家臣『弥助』を演じている。2023年から『熱血バスケ』のMCを務めており、好きなBリーガーは太田敦也と今村佳太(琉球ゴールデンキングス)。『スラムダンク』のキャラクターだと木暮公延。「結局、木暮くんに泣かされている自分がいます」

プロフィール

  • 青木美帆

    青木美帆 (あおき・みほ)

    早稲田大在学中に国内バスケットボールの取材活動を開始。雑誌『中学・高校バスケットボール』編集部を経て独立し、学生、Bリーグ、日本代表などを取材。著者として『青春サプリ。心が元気になる、5つの部活ストーリー』シリーズ(ポプラ社)を執筆。構成として『異なれ 東京パラリンピック車いすバスケ銀メダリストの限界を超える思考』(鳥海連志/著・ワニブックス)、『指導者と選手が一緒に学べる!バスケットボール練習メニュー200』(陸川章/監修・池田書店)、『Bリーグ超解説 リアルバスケ観戦がもっと楽しくなるTIPS50』(KADOKAWA)を担当。Xアカウント:@awokie

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