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河村勇輝が渡邊雄太からもらった「すごく参考になる」アドバイス 将来の海外挑戦は「成長のためどこへ行くのが一番か考えて選択したい」 (2ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka

「そうですね。自分の大学での大きな決断(中退)は、まずパリオリンピックに標準を合わせていたので、それがひとつの集大成になるんじゃないかと思っています」

── ただ、パリオリンピックを海外行きのアピールの場にしたい、というわけではない。

「そうですね。トム(・ホーバスHC)さんに求められることをやって、結果的にそういうアピールになる可能性はあるとは思うんですけど、『世界にアピールをしたいからオリンピックに出たい』ということではないです。

 世界のリーグでバスケットボールをしたいと思うようになったのは、本当にここ最近の話。オリンピックに出たいというのは、そのずっと前から思っていたことなので、ふたつは別の話ですね」

── 今シーズンは常々、得点とアシストのバランスの難しさについて話していました。両者のバランスという視点で参考にするようなNBA選手はいますか?

「チームの役割として求められている感じで、タイプが似ているのはトレイ・ヤング選手(アトランタ・ホークス)ですね。ハンドラー(司令塔)をしながら得点やアシストを重ねるスタイルに、ちょっと近しいものがあるなと思っていて。

 あと、プレースタイルはまったく違いますけど、ルカ・ドンチッチ選手(ダラス・マーベリックス)。ボールを持つ時間がすごく似ていると思います。

  参考にするチームも、戦術というよりボールをよく持って、その選手が起点となってバスケをしているところをよく見ています。だからどちらかというと、いろんな選手が絡みながら展開するボストン・セルティックスとか、ビッグマンを中心にボールが動くデンバー・ナゲッツより、ポイントガードを主軸としたチームの試合を見るようにしています」

── たとえば、攻撃の起点がひとつだと相手はダブルチームやトラップディフェンスを入れてきますが、それに対してボールを持っている選手がどう対処しているか......などを見ているのですか?

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