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「目立ちたいタイプではなくて」女子バスケ・町田瑠唯がアメリカ挑戦を経ても変えないチーム意識 (3ページ目)

  • 池田鉄平●取材・文 text by Ikeda Teppei
  • 柳岡創平●撮影 photo by Yanaoka Sohei

アメリカで感じたバスケットへの熱

ーーアメリカと日本の女子バスケを取り巻く環境の違いは感じましたか?

 WNBAはすごく盛り上がっていますし、日本と違ってホーム・アンド・アウェーがあるので、ホームで試合をする時は、自分たちのファンで毎試合会場が埋まっている状況でプレーできます。地域でチームを盛り上げるというファンの一体感や熱量を感じましたね。

 現状、日本はコロナの影響で観客は試合中に声を出せませんが、アメリカでは叫んだり、ブーイングも普通にありました。そのなかで、選手たちもバスケットをすごく楽しんでいて、エンターテイナーとしてファンを巻き込んで盛り上げる意識が根づいているように感じました。ファンにフランクに話しかけて交流したり、日本ではなかなか見られない光景もありました。

この記事に関連する写真を見るこの記事に関連する写真を見るーー日本にもあったらいいなと感じたバスケットの文化はありましたか?

 日本男子はホーム・アンド・アウェーでやっているので、女子でも採用したらどうなるのかは気になりますね。アメリカではお客さんを盛り上げるためにハーフタイムなどにいろんなショーをしたり、1試合を通してさまざまな工夫がされていて面白いです。日本でも、試合をイベントのように楽しんでもらえる環境ができたらいいなと思っています。

インタビュー後編<「小さいのでバスケを辞めました」のSNSのメッセージに女子バスケ・町田瑠唯が伝えたいこと>

【プロフィール】
町田瑠唯 まちだ・るい 
1993年、北海道生まれ。札幌山の手高校では3年の時にキャプテンとしてインターハイ・国体・ウィンターカップの三冠獲得。2011年、富士通レッドウェーブに加入。2016年リオデジャネイロ五輪でベスト8。2021年東京五輪で銀メダル。2022年、WNBAのワシントン・ミスティクスで日本人4人目のWNBA出場を果たした。

【著者プロフィール】
池田鉄平(いけだ・てっぺい)
ライター・編集者。国内・外資系のスポーツメーカー勤務を経て、メディア活動や地方創生のPRを担当。音楽一家で育ち、過去にアーティストとしてインディーズデビューも経験。スポーツ、音楽、エンタメを中心に取材活動を行なっている。

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