河村勇輝、初の日本代表でトム・ホーバスHCにアピール。「やっとスタートラインに立てた。チャンスはある」 (4ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by (C)JBA

「そうですね、ホーバスHCのバスケットはPGにサイズを求めず、ゲームを作れるガードを起用するので、自分もやれるんじゃないかという気持ちになっていますし、チャンスはあると思っています」

---- 一方でホーバスHCは、全選手に3Pを打つことを求めます。河村選手はここのところ3Pシュートで苦しんでいますが、「もっと取り組まねば」という気持ちでしょうか。

「そこは日本代表に入るためだけでなく、Bリーグで戦っていくためにも絶対に必要不可欠なものだと思っているので、アテンプト(試投数)を増やしながら実戦で決めていくだけだと思っています」

---- 2023年にはワールドカップ、2024年にはパリ五輪が控えています。河村選手としては当然、そうした大きな世界大会でロスターに名を連ねていたいと。

「早い段階で代表に入れたらそれほどいいことはないのですが、まだまだ今の力では日本を背負うまでの力があるのかというと、ちょっと疑問が残る部分もあります。もっとBリーグで活躍して、合宿ではトムさんに認めてもらうことが一番大事だと思っています。でもやっぱり、パリ五輪あたりでは少しでも選考に絡めるよう、頑張っていきたいなと思っています」

---- 2019年のワールドカップでも、2020年の東京五輪でも、日本代表は1勝もできていません。河村選手としては代表に入るだけではなく、勝利に貢献したいという気持ちでしょうか。

「そうですね。日本代表に選ばれるだけではなく、世界に勝てる日本代表の一員になりたいです。代表に入ることが最終目標ではなく、入って活躍して、世界に勝つ。まずは1勝するのが目標でもあるので、世界でも通用するようなプレーをもっともっと、習得していかないといけないなと思っています」

【profile】
河村勇輝(かわむら・ゆうき)
2001年5月2日生まれ、山口県柳井市出身。福岡第一高校時代はウィンターカップ2連覇など4度の全国タイトルを獲得し、高校3年時に特別指定選手として三遠ネオフェニックスに加入。2020年1月には千葉ジェッツ戦でデビューを果たし、B1史上最年少(18歳8カ月23日、)出場記録を更新する。2020年4月、東海大学に進学。同年12月に横浜ビー・コルセアーズの特別指定選手としてプレーし、2021年12月に再び入団が発表された。ポジション=ポイントガード。身長172cm、体重68kg。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る