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八村塁は大丈夫か、トム・ホーバスHCに聞いた。「まもなく復帰するでしょう。心配してないですよ」 (3ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO

【私は選手の尻を叩き続ける】

---- 3Pの試投数自体は2試合平均で33.5本と十分な数を打っていましたが、いかんせん成功率が22.4%とかなり低調でした。日本女子代表は38.4%の3P成功率を記録したことも東京オリンピックでの銀メダル獲得の要因となりましたよね。

「そうなんです。男子でもそれに近い成功率にしなければ勝負になりません。そのためには、私たちのファイブアウトのシステムに合うシューターを見つけねばなりません。3Pは打てていたとは言っても、本来打つべきでない選手が打っていたところもありました。

 繰り返しますが、選手たちにはチームメイトの役割も把握する必要があります。私たちにフィットするシューターを見つけ、そしてプレーメーカーたる選手がドライブからのキックアウトパスを供給する。これができるようになるには時を要します」

---- 中国戦ではPG富樫勇樹選手(千葉ジェッツ)やSG比江島慎選手(宇都宮ブレックス)といったベテランについて「背中だけでなく、もっと声でもチームを引っ張ってほしい」と述べていました。

「我々は彼らの経験とリーダーシップを必要としています。だから富樫をキャプテンに任命したのです。私はキャプテンに多くを要求します。そうすることでチームが機能すると考えているからです。

 比江島はすばらしい選手ですが、彼にはよりアグレッシブに、ディフェンスでもオフェンスでも激しくプレーしてもらいたい。中国との2戦目での彼は、それができていました。

 富樫や比江島に限らず、全員すばらしい選手たちです。しかし現実を見れば、一昨年のワールドカップと今年のオリンピックではひとつも勝利を収められていません。つまり、何かしらの変化が必要だということです。我々はその変化を今、模索しているところ。多くの点で変化しなければならないと思っているので、そのために私は選手の尻を叩き続けるつもりです」

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