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「高校生がここまでやるか」の衝撃。
河村勇輝に進学よりプロを勧める声 (3ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by Nikkan sports/AFLO


 相手がジェッツだったというのも、デビューに色を添えた。ジェッツとは昨年11月、福岡第一の一員として天皇杯2次ラウンドで対戦していた。河村が「憧れで目標としている選手のひとり」と言う富樫勇樹がジェッツの正ポイントガードだということも、興趣を添えた。

 三遠での初戦後に河村は、富樫が司令塔として「ゲームメイク等で自分よりも段違いで上手だった」と言った。それに対して富樫は、河村とのマッチアップを「とくに意識していたわけではない」と、いつもの淡々とした調子で振り返りつつも、「ゲームの後半はこの高校生選手がチームを動かしていたかのようだった」と印象的な言葉を口にした。

 新鮮だったのは、リーグ屈指の俊敏性を持つ富樫がドライブを仕掛けてきた河村の速さについていけず、思わずファウルしてしまった場面だ。167cmという身長は力と高さの勝負では無論不利だが、富樫がこれまでBリーグの選手を相手にスピードで負けることはほとんどなかった。しかし今、同じようにそのスピードで自身をドライブで抜こうとする選手が眼前に現れたのだ。

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