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「高校生がここまでやるか」の衝撃。
河村勇輝に進学よりプロを勧める声 (5ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by Nikkan sports/AFLO


 そのなかでもとくに、田中氏が感嘆する部分がある。

 バスケットボールには「ピックアンドロール」というオフェンスプレーがある。ボールを持つ者が味方のスクリーン(壁)を使って自身につく相手ディフェンダーを引き離し、マークがいなくなったチャンスにゴールへ向かってアタックしたり、ジャンプショットで得点を狙う。

 この際、スクリーンとなった選手についていた相手ディフェンダーが追ってきた場合、そのスクリーンだった選手がオープンであればその選手にパスを出し、やはり得点を狙う。トップレベルの試合ではよく見られるプレーだ。

 田中氏は、このピックアンドロールをしかける時の河村の「時間の使い方がうまい」と言う。多くの選手がスクリーンを「ただ、何の考えもなく使う」(田中氏)なかで、河村は相手の動きなどを見つつ、タイミングを見極めてプレーに移ることができているというのだ。

「あとは今後、ピックアンドロールを使う場所であったり、タイミングを経験して覚えていけば、代表などに行っても困らないんじゃないかなと思います」

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