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【箱根駅伝2026】駒澤大・藤田敦史監督が語る勝負のポイント「相手が嫌がる配置」をできるか

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi

駒澤大・藤田敦史監督インタビュー 後編

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 前編では、駒澤大・藤田敦史監督に、今シーズンの出雲駅伝5位、全日本大学駅伝優勝について振り返ってもらい、そこで得た箱根駅伝にむけての自信やチーム状況を語ってもらった。後編では、箱根駅伝に向けてさらに深く掘り下げて、各校の分析や取材をした11月の時点での理想のオーダー、次世代のエースについても聞いた。

箱根駅伝は3年振りの優勝を目指すと語った駒澤大の藤田敦史監督箱根駅伝は3年振りの優勝を目指すと語った駒澤大の藤田敦史監督

【今回の駒澤大はバリエーションが多い】

――前回の箱根駅伝は青学大に敗れ2位でした。結果的に2区、4区、5区、6区に絶対的な大砲を持っていた青学大に軍配が上がりましたが、今回は前回ほど戦力的な差はないように感じます。そのなかで4年の佐藤圭汰、山川拓馬、伊藤蒼唯と3人の頼れる主力を持っている駒澤大としては、どういう戦いを意識していますか?

藤田 もし、伊藤蒼唯が6区を走るなら56分台がターゲットになるだろうし、山川拓馬が5区ならば、1時間9分台がターゲットになると思う。そのふたりが山区間を走れるなら相当強いと思います。ただ、ふたりは1年生の時からこの区間を走っているので、彼らが4年になっても走る状況は、チームとして成長がない証だとも思います。今後も考えたうえでそこをどうするのか、決断をしなければいけないです。

 現状で5区と6区で彼らに代わる存在がいるか?となるとなかなか難しい。5区、6区で勝負にいくのか、平地で挽回しながら5区、6区はしのぐのか、ふたつの考え方があります。ある程度そこが解消されれば、今回の箱根はすごく自信のあるオーダーを組めるかなと思います。

――今回は作戦が立てやすいかもしれませんね。

藤田 ほかの大学からすると、今回の駒澤はバリエーションが多いので、箱根に関してはとくに読みにくいのではないかと思います。伊藤や山川が山の区間に行くのか、平地を走るのかで、ほかの大学の作戦は変わってくると思います。逆に言えば、そこはうちの強みだと思うので、選択肢を増やすためにも伊藤や山川に代わる山の人材を作らないといけないです。

――まずターゲットは、5強と言われる駒澤以外の4校(青学、國學院、中央、早稲田)になりますか?

藤田 そうなってくると思います。早稲田は往路に強い選手を並べて、復路はしのぐという走りになるかと思います。中央は前回のように1区でどこまで逃げられるかという作戦でくる可能性が高い。青学は箱根に向けて作り込んでくるので、箱根になると走る選手がいっぱいいますよね。國學院も強い選手が多いので、他校を見ていくと"往路でどれだけ遅れずにいけるか"というのがカギになってくると思います。

 駒澤の復路は間違いなく強いので、往路でいかに前をキープして、遅れたとしてもどれだけ僅差でついていくかが大事です。オーダーをどう組むかバリエーションが多いがゆえに悩ましいところはありますが、「これしかない」というオーダーではないので、来年を見据えて組むこともできるのではと感じています。

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