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【箱根駅伝2026】駒澤大・藤田敦史監督が語る勝負のポイント「相手が嫌がる配置」をできるか (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi

【選手層が厚いからこそ、オーダーを考えるのが楽しい】

――そうなると予想外の2区起用もありそうですか?

藤田 山川を5区にするのであれば、ほかの選手を2区に持ってこなくてはいけないので、そこが難しいですね。青学は今の学生のなかで一番強い黒田朝日くんを2区か5区に置くでしょう。黒田くんが2区の場合はそこで張り合うよりも、3区を大事したほうがいいかなとも考えますし......。

 ただ、うちは選手層があるので、2区と3区をセットで考えることができます。山川を黒田くんにぶつけて、佐藤圭汰で勝負というのもできるし、もしくは2区に次世代のエース候補を持ってきて、3区の圭汰で勝負もできる。5区に山川がいれば、そこでももう1回ストロングポイントを作れるので、それはそれでありかなと......楽しいですね。

――黒田選手が2区を1時間5分で走っても、1時間6分でついていければ、次の3区で対応できるということですね。

藤田 そうです。3区で挽回できるのであれば、そこでリセットして、5区にジョーカーを置けるチームのほうが勝つという考え方もできるんですよね。

――前回1区の帰山侑大選手(4年)も、どこで使うのか気になります。

藤田 全日本の1区で区間4位の小山翔也(3年)が、箱根1区で使える目処が立てば帰山を別に回せると考えています。

(2023年に)2年連続三冠をやろうとした時は、箱根で青学に負けました。当時ももちろん強かったですが、出雲、全日本と限られたメンバーでしか戦えず、箱根では疲労が出てしまったという感じです。ただ、今回は出雲、全日本と休めた選手もいるので、その選手たちが戻ってくると考えれば、期待感のあるチームだと感じています。

――余裕を持って戦えるようになれば、それぞれの選手の特性を十分に生かした区間配置もできるようになりますね。

藤田 そうですね。前回で言えば、7区に圭汰がいるのは、他チームはやっぱり嫌だったと思うんです。主要区間に来るよりも圧倒的な差がつきますから。今回の全日本の5区も、本来なら主要区間を走る伊藤が走ったことで、区間2位の選手とは1分25秒差がありました。

"相手が嫌がる配置"をできるかが、勝負のポイントになるかと思います。3区は下り基調の伊藤が走れば相当前に行くと思うし、圭汰だけではなく帰山も下りの経験者なので向いている。

 例えばですけど、もし下りに他の候補がいれば7区にまた圭汰、9区に伊藤というのもできる。7区で圭汰が59分台、伊藤が9区で1時間6分台なんて、とんでもない記録も出るかもしれませんね。簡単にはいかない夢のオーダーだけど、そういうのを考えるのが今年はすごく楽しいと感じています。

――夢だとは思いますが、どういう条件がそろえばそれができると考えますか?

藤田 実際には伊藤は6区か往路を走る選手だし、圭汰も普通に考えれば往路の選手だと思っています。夢のオーダーは、次世代候補選手たちが盤石に走って初めて実現することなので難しいとは思います。

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