「高校生がここまでやるか」の衝撃。
河村勇輝に進学よりプロを勧める声 (2ページ目)
実戦に近い5対5での練習もほとんどする機会がなかったという河村は、1戦目を終えた時、事もなげにそう話した。
ジェッツ戦の前日に行なわれた入団会見。河村は「高校生らしさ"も"出していきたい」と述べた。
高校生らしさ"を"、ではなく、"も"。当人にそんな意図はなかったかもしれないが、「高校生らしい溌剌としたプレーも見せるが、プロの世界でその一員としての力量を見せたい」という意気込みが、その"も"にあるいは表われていたか。
千葉戦には、三遠が本拠を置く豊橋市にあるバスケットボールの強豪・桜丘高校の選手たちが観戦に訪れていた。勉強のために時折、観に来るという。
興奮気味な大人たちとは対象的に、彼らは同じ高校生の河村の活躍に「さすが」と思いこそすれ、驚愕した様子はなかった。
河村を「自分の尊敬する人」と話してくれたのは、同校1年生の西村蒼斗君だ。西村君は河村の突如のプロ入団に「最初は驚いた」とはしつつも、「河村君ならそうなるだろうな、とも思っていました」と続けた。
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