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NBAドラフト前の渡邊雄太を直撃。
8チームに練習参加で手応えは? (3ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by ZUMA Press/AFLO

――76ersの2日前には、2年連続NBA王者のウォリアーズのワークアウトにも参加したんですね。 

「スティーブ・カーHCは(施設内には)いたんですけど、ほとんど関わっていなくて、その場にはいなかったですね。ウォリアーズというより、Gリーグのコーチ陣がワークアウトの指揮を執り、その横でNBAのコーチ陣が見ているという感じでした。ウォリアーズのときは、うーん......まあまあの出来でした」 

――サンズでは日本人唯一のNBAプレーヤー、田臥選手のことを聞かれている映像をネット上で見ました。  

「田臥さんのことを質問されたのはその時だけですが、『NBA選手になれば日本人史上2人目ですが』といった感じのことは他のチームでも聞かれることがありました」 

――渡邊選手といえばやはり去年のA-10カンファレンスで最優秀守備選手に選ばれたほどのディフェンスが売りですが、これまでのワークアウトを振り返り、他にアピールできたと感じる部分は? 

「プレーの多様性ですね。攻守両面でいろんなポジションができて、いろいろなことがこなせるというのはどのチームでもある程度は評価してもらえました。それから『バスケットボールIQが高い』と毎回のように言ってもらえたので、そこは自信を持っていい部分かなと思います」

――また、サンズの時は3分ラン(コート上で3分間ダッシュし、往復の回数を争うサンズ恒例の体力テスト)で最多タイ記録を出したことも伝えられました。 

「始める前に29本が最高記録だと聞いて、29本は間違いなくいけるという自信がありました。30本を目指してやって、実際に最初の2分は凄くいいペースだったので、周りのコーチたちも横で『記録が出せるぞ』って言ってくれていたんです。ただ、最後の1分で思ったより足が動かなくなり、29本と半分を走ったところでタイムアップになってしまいました。もっとできたと思うので、あれは悔しかったですね。ただ、いろいろな場所に移動してのハードスケジュールのなかで、(疲労があるなかでも)タイ記録が出せたのは自分でも及第点かなという感じです」

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