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世界の舞台で戦ったスラムダンク奨学生、
鍵冨太雅が描くNCAA挑戦 (6ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by FIBA basketball

「大濠では4番ポジション(パワーフォワード)だったけれど、ボール運びやプレーを回すなど、ガードをサポートする役もやらせてもらいました。3.5番ぐらいのポジションですね。夏の間、アメリカでは個人ワークアウトでボールハンドリングなどのスキルワークをやっているので、シーズンが始まるまでにポジションアップしたい。(最終的に)やりたいのはシューティングガードあたりです」

 もうひとつの課題は、さらに難問だ。鍵冨は、何でも平均以上にこなせるオールラウンド能力を持つ一方で、これなら誰にも負けないという武器がないという。

「同年代の選手と比べて、戦術理解力やフロアースペーシング等を含めた状況判断力は優れていると思っていますが、目に見える武器という点では、シュート力がすごいっていうわけじゃないし、スピードもそんなにたいしたことがない。ドリブルも普通の人以上ぐらいにはできて、バランスは取れているんですけれど、これといったものがない」と自己分析する。

 ロイブルコーチも今後、鍵冨が大学進学に向けてアピールするためには、武器を見つけて磨く必要があると彼にアドバイスしている。

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