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29分でなんと60得点。
クレイ・トンプソンが示した「No.1の証」 (5ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by AFLO

「大胆になり、自分に自信を持つことを受け入れることで、バスケットボールがより楽しくなってきた」と、自信を表に出す楽しみも感じ始めたようだ。

 60得点をあげた試合後、何度も、「もしも」と仮定の質問をされた。もし試合が接戦で、第4クォーターも試合に出ていたら、コービーの1試合81得点を超えることができただろうか? そう聞かれたトンプソンは言った。

「コービーと並べて語られるだけでも光栄に思う。(第4クォーターまで出ていたとしても)彼の記録を破っていたかどうかはわからない。あれはアンタッチャブルな記録(決して破られることがない記録)に思えるけれど、でも、自分のできることに限界を作りたくはない」

 彼らしく、控えめな言葉の合間に、誰にも負けたくないという闘争心と、負けないという自信が見え隠れするコメントだった。

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