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【NBA】レブロンvsカリー。今年のファイナルはエース対決! (3ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 そんなチームを救ったのも、やはり、「キング」レブロンだった。カンファレンス・ファイナル計4試合で平均30.3得点・11.0リバウンド・9.3アシストと、ほぼトリプルダブルという驚異的なプレーでチームを牽引。その結果、プレーオフ通算4805得点はカール・マローン(1985年~2004年/元ユタ・ジャズなど)の記録を追い抜いて歴代6位に、そして通算1135アシストはマイケル・ジョーダン(1984年~1993年、1995年~1998年、2001年~2003年/元ブルズなど)やコービー・ブライアント(現ロサンゼルス・レイカーズ)の記録を上回る歴代4位となった。

 また、ホークスとの第3戦では37得点・18リバウンド・13アシストを記録し、プレーオフ通算12回目のトリプルダブルも達成。ジェイソン・キッド(1994年~2013年/元ニュージャージー・ネッツなど)を抜き、通算30回の大記録を持つマジック・ジョンソン(1979年~1991年、1996年/元レイカーズ)に次ぐプレーオフでのトリプルダブル回数歴代2位に浮上した。

 だが、大車輪の活躍を見せた代償を、レブロンは支払わなければならないかもしれない。今年30歳となったレブロンは左足や腰に爆弾を抱え、カンファレンス・ファイナル第3戦では2度も足がつり、試合終了のブザーと同時に両ひざをフロアに付いてうずくまるほどの満身創痍だ。優勝するのが先か、パンクするのが先か――。それでも、レブロンは断言する。

「勝ちたければ、犠牲を払わなければいけない」

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