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【NBA】レブロンvsカリー。今年のファイナルはエース対決! (5ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 チームを牽引するのは、レギュラーシーズンMVPを獲得したステファン・カリー(PG)だ。どんなにタイトなマークが付こうと、スリーポイントラインの数歩後ろであろうと、まったくお構いなし。軽やかにスリーポイントシュートを放ち、次々とネットに沈めていく。カリー以外の選手が同じ状況でスリーポイントシュートをチョイスしたら、即ベンチに戻されてもおかしくないだろう。

 そんな型破りなスタイルでありながら、カリーはレギュラーシーズンから調子を崩すことなく、プレーオフでは計15試合で平均29.2得点をマーク。対戦相手の徹底マークも苦にせず、スリーポイントシュート成功率43.7%(167本中73本)を記録している。プレーオフでのスリーポイントシュート成功数73本は、2000年にレジー・ミラー(当時インディアナ・ペイサーズ)が計22試合で達成した58本を抜くプレーオフ歴代1位の記録だ。ファイナルは少なくとも4試合――。どこまでカリーが記録を更新するのかも興味深い。

 奇しくもキャブスには名将フィル・ジャクソンにディフェンスを高く評価されたシャンパートが、ウォリアーズには今季のNBAオールディフェンシブ1stチームに選出されたドレイモンド・グリーン(SF)が在籍する。レブロンとカリーの両エースは、彼らエースストッパーをどのように攻略するのか。両エースの出来がファイナルの勝敗を大きく左右するのは間違いないだろう。

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