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【NBA】レブロンvsカリー。今年のファイナルはエース対決! (2ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro  photo by AFLO

 ただ、NBAの世界はそんなに甘くなかった。いざシーズンが始まると、新戦力と既存戦力が噛み合わず、勝ち星はまったく伸びず......。さらに昨年12月にはスターターのアンダーソン・バレジャオ(C)がアキレス腱を断裂し、シーズン中の復帰が絶望となった。そして今年1月には泥沼の6連敗を喫し、ついには19勝20敗と黒星が先行。デビッド・ブラット・ヘッドコーチ(HC)とレブロンの不仲、アービングとレブロンの相性の悪さなどが指摘され、レブロン自身も、「キャブスには負け癖が染みついている」と語るほど、チームの未来に暗雲が立ちこめていた。

 しかし、このままで終わらないのが、今季のキャブスの強さだ。急きょ獲得したティモフィ・モズゴフ(C)やJ・R・スミス(SG)、イマン・シャンパート(SG)らがフィットし始めると、勝ち星は急増。残り43試合をリーグトップの勝率となる34勝9敗で終え、イースタンの第2シードを獲得した。

 ところがプレーオフに突入すると、再び試練がキャブスを襲う。ファーストラウンド第4戦で、主軸のラブが左肩を脱臼して戦線を離脱。さらに、カンファレンス・ファイナル第1戦ではアービングが左ひざを故障し、第2戦と第3戦の欠場を余儀なくされた。

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