【F1】角田裕毅、2025年の決意「レッドブルがどんなドライバーを送り込んできても、倒し続けるだけ」 (4ページ目)
【今シーズンやってきたことは明白】
── 今後、レッドブルに乗ることができると思いますか?
「100パーセント、自分がレッドブルのシートにふさわしいと思っていますし、それ以上は何も言いようがないですね。あとは彼ら次第です。
いつも言ってきたとおり、バーレーン(開幕戦)からダニエルをレッドブルに昇格させるつもりで乗せたのに、僕が勝ち、僕ももっとうまくやれたレースはあったと思いますけど、成長も続けてきました。マシンのパフォーマンスを引き出すという点では、チームメイトと比べても安定して優っていたと思いますし、僕が今シーズンやってきたことは明白だと思います。
いずれにしても、僕にコントロールできることではありませんし、自分にやれることをやり続けるしかないので。それも人生かなと思います。考えても意味がないので、そういうことを考えるのはやめて、レッドブルが僕にどんなドライバーを送り込んできたとしても、倒し続けるだけですね」
── 来年、今の契約のまま、RB改めレーシングブルズで戦うことになるとすれば、どのようなシーズンにしたいですか?
「まだまだ足りないところばかりですし、アルピーヌやハースには完全に差をつけられているので、まずは彼らに追いつくこと。開幕戦からその状態でスタートして、今年は開発競争で負けてしまったので来年は負けないように、右肩上がりの開発を含めたいいシーズンにしたいですね」
※ ※ ※ ※ ※
これから先、角田にどんな1年が待っているのかはわからない。レッドブルという世界では、何が起きても不思議ではない。そしてそこで結果を出してこそ、さらなる飛躍が果たせる。
2024年の角田は、その準備ができていることを示し、世間のイメージをぶち壊して見せた。これから1年、どんな角田裕毅を見せてくれるのか、楽しみで仕方がない。
<了>
【profile】
角田裕毅(つのだ・ゆうき)
2000年5月11日生まれ、神奈川県相模原市出身。父の影響で4歳よりカートを乗りはじめ、16歳でフォーミュラデビュー。2018年にFIA F4選手権で年間王者に輝き、同年レッドブル・ジュニアチームに加入する。2019年からFIA F3への参戦でヨーロッパ進出を果たし、2020年にF1直下カテゴリーのFIA F2でシリーズ3位を獲得。2021年からF1アルファタウリ(現・RB)のレギュラードライバーとなり、2024年は9度の入賞で30ポイントを獲得してシリーズ12位。身長159cm、体重54kg。
著者プロフィール
米家峰起 (よねや・みねおき)
F1解説者。 1981年1月31日生まれ、兵庫県出身。F1雑誌の編集者からフリーランスとなり2009年にF1全戦取材を開始、F1取材歴14年。各種媒体に執筆、フジテレビNEXTやYouTube『F1LIFE channel』での解説を務める。
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