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【F1】角田裕毅、2025年の決意「レッドブルがどんなドライバーを送り込んできても、倒し続けるだけ」 (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

【声を大にして言いたいこと】

── ファクトリーの近くに住んで頻繁に行くことはもう必要ないほど、成長したということでしょうか?

「そもそも、そんなに通うこともなかったんです。ルーキーの年くらいで、あとはあんまり行っていなかった。チャーターフライトはボローニャからなのでアクセスはよかったし、ファエンツァが好きだから住んだっていうのもあるんです。

 ただ、1週間しかインターバルがないとファエンツァにいるのはちょうどよかったんですけど、今年みたいに2週間とかインターバルがあると、やることがないっていうか(笑)。海が近くて夏はよかったですし、正直に言うとミラノもファエンツァもどっちもよかったんですけど、いい家が見つかったので引っ越すことにしました」

── それ以外に、オフでの変化は何かありましたか?

「ウェイクボードやワインが好きになった、とかですかね。もともとスポーツをするのが好きで、近くにウェイクボードのできる場所があったので行ってみたら、すごく楽しくて。スノーボードも好きでしたし、夏に水と戯れるのもすごく気持ちいい。

 オフは日本に戻ったりもしますけど、来年に向けてさらにフィジカルを鍛えたいと思っています。今オフもドバイで自主トレーニングをします。毎年現地でガスリーと会うので、今回もそうなるでしょうね」

── ほかに何かやってみたいことはありますか?

「ギターをやってみたいですね。やりたいなと思いつつ時間がなくて、まだトライしてないんですけど。スポーツだと、マウンテンバイクのダウンヒルを小さい頃に少しやっていたので、ちょっとやってみたいですね。めちゃくちゃ危ないですけどね。ケガのしやすさでいうとナンバー3くらいには入りそうなので、契約上やれないと思いますけど(笑)」

── 昨年の最終戦を終えた時、2024年は「角田裕毅の完成形を見せたい」と話していました。それはどのくらいできたでしょうか?

「ある程度は見せられたと思います。もちろん完全にすべてを見せられたかというと、そうではないと思いますけど。僕もまだまだできることはあるし、そのなかでは悪くない仕事ができたんじゃないかと思っています。

 今年の開幕時点では、ダニエル(・リカルド)と比べても、まだ子どもっぽいところがあったと思います。でも、こうしてシーズンを終えた今の時点では、あの時とはまったく違ったマインドセットになっています。レース週末に向けたアプローチの仕方も全然違います。

 プレッシャーはシーズンを通して常にありましたし、ずっと崖っぷちに立っている気分でした。でも、それが僕を強くしてくれたような気がしますし、今年の僕はほかの誰よりも成長できたんじゃないかと思います。そのことは声を大にして言いたいですね」

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