ホンダF1に大激変。バトンが語った「レースから離れる理由」 (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki

 ホンダの長谷川祐介F1総責任者は、ホンダとしても、バトンのアンバサダーとしての残留はうれしいことだと話す。

「ジェンソンはホンダにとって非常に特別なドライバーのひとりですし、我々のファミリーの一員として残ってくれることは前向きなことでうれしかったですね。あれだけの経験があるドライバーですから、ジェンソンをシミュレータードライバーとして活用できる、なんていうのは贅沢なことですよね(苦笑)。開発面でも、ものすごく大きなアドバンテージだと思います」

 聞くところによれば、来季バトンは2~3戦しかF1の現場に帯同しないつもりだという。他チーム、おそらくはフェリペ・マッサが引退を表明したウイリアムズだと思われるが、マクラーレン以外からのオファーもあったというが、バトンが最優先にしたかったのは休養だった。

「F1で戦っていると、『F1こそが自分の人生』になる。19歳のときからこの世界で過ごしてきて、もう36歳になる。F1にいる間はレースに次ぐレースで、その間も前のレースからの回復と、次のレースに向けた準備に費やすことになる。しかし今の僕には、間違いなく休息が必要なんだ。だから、2017年はゆっくりとリラックスしたい。今までの人生でできなかったようなことがたくさんできる可能性があると思っているし、ワクワクしているよ」

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