ホンダF1に大激変。
バトンが語った「レースから離れる理由」 (4ページ目)
超高速のイタリアGPでマクラーレン・ホンダは苦戦を強いられた しかし、バトンが心から休養を欲していたのも、事実だ。
一昨年には、幼少期からレース活動を支えてきてくれた父・ジョンさんを亡くし、同年末に長く交際してきた道端ジェシカと結婚したものの、婚姻生活も1年で終止符を迎えるなど、もっと私生活に目を向けたいという気持ちに傾いていったようだ。
「夏休みの間に、家族や友人たちとすばらしい時間を過ごしたんだ。もちろん、これは最初から計画していたとおりのことだけど、F1で過ごしてきた過去17年間、あまりできなかったことだ。僕は今まで、自分のスケジュール中心に動いてきた。自分がやりたいこと、やるべきことに時間の大半を費やしてきた。しかし、これからは家族や友人たちともっと多くの時間を過ごしたい」
来季のシート争いを巡る質問から解放されたバトンの表情には、どこか晴れ晴れとしたものがあった。
「F1というのは、メンタルがとても大切なスポーツだ。自信を持って臨めるかどうかで、結果は大きく違ってくるんだ」
以前、バトンはそう話していた。そんな彼だからこそ、100%の力を出し切り、心からレースを楽しむためには、精神面の休養が必要だと感じていたのだろう。
だが、明るいバトンの表情とは裏腹に、全開率が70%を超える超高速のモンツァ(第14戦・イタリアGP)で、マクラーレン・ホンダは苦戦を強いられた。
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