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【競馬予想】ハイレベルな「2歳牡馬ランキング」2位と1位 朝日杯FS、ホープフルSを展望 (3ページ目)

  • text by Sportiva

 1位は、出世レースとも言えるGII東京スポーツ杯2歳S(11月16日/東京・芝1800m)を勝ったクロワデュノール(牡2歳/父キタサンブラック)。選者5人中、4人が5点をつけた実力馬だ。同馬はこのあと、ホープフルSに向かう予定。

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「新馬戦(6月9日/東京・芝1800m)の内容がすばらしく、東スポ杯2歳Sの時は明らかに順調さを欠いていたような印象があったのですが、それでも勝ちきって、やはり強いと思いました。斉藤崇史厩舎の管理馬で、北村友一騎手ということから、GI4勝のクロノジェネシスを思わせます」

伊吹雅也氏(競馬評論家)
「11月24日終了時点の本賞金は4520万円で、JRAに所属する現2歳世代の馬としては、5620万円のエリキング(牡2歳/父キズナ)に次ぐ2位タイ。なお、一走あたり賞金は2260万円で、パンジャタワー(牡2歳/父タワーオブロンドン)と並んでトップタイです。やはりデビュー2戦目でGIIを制した点は高く評価するべきでしょう。

(出走予定の)ホープフルSは、とにかくノーザンファーム生産馬が強いレース。2018年以降の3着以内馬18頭中12頭を占めていますし、該当馬の3着内率は41.4%に達しています。さらに、同じく2018年以降の3着以内馬18頭中14頭は、前走がオープンクラスのレースだった馬。条件戦を勝ち上がったばかりの馬は苦戦しているので、本馬のような実績上位組を素直に中心視したいところです」

吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「母の産駒からは牝馬三冠すべてに出走(桜花賞8着、オークス4着、秋華賞5着)し、現役時に3勝を挙げたアースライズ(父マンハッタンカフェ)が目立つくらい。しかし、父がキタサンブラックに替わったクロワデュノールは、新馬、東スポ杯2歳Sと連勝。クラシックの有力候補に躍り出ました。

 新馬戦ではパドックからチャカついてテンションが高く、レースの序盤はハミをかんでフワフワするシーンが見られました。それでも、当面のライバルとなるアルレッキーノ(牡2歳/父ブリックスアンドモルタル)をねじ伏せて、能力の高さを証明しました。

 2戦目の東スポ杯2歳Sでは、ひと夏越しての発達を示して馬体重は24kg増。パドックでの集中力も高まって、心身両面での成長が見られました。レースでも新馬戦同様にスタートから行き脚がよく、前づけして道中はスムーズに追走。4角を絶好の2番手で迎えて、そこから息の長い末脚を見せて強力なライバルたちをねじ伏せました。そのレースぶりからは、着差以上に強さを感じました。

 直線に入ってからスッと抜け出すようシーンはまだ見られませんが、これは2戦ともに相手が骨っぽかったことが影響しています。いずれにしても、ハイレベルな2戦を制して、暮れの大一番で確固たる地位を築くのか、注目されます」

 年末に関西、関東で行なわれる2歳戦の大一番。来春のクラシック候補として名乗りを挙げるのは、どの馬か。2歳王者を決する、ふたつの頂上決戦に注目である。
※3位~5位の記事はこちら>>

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