矢作厩舎期待の大物ドゥマイシング「入厩した時からすでに仕上がっていた」とスタッフも絶賛
厳選!2歳馬情報局(2023年版)
第2回:ドゥマイシング
2020年の三冠馬コントレイルをはじめ、多数のGIホースを育て上げてきた栗東トレセンの矢作芳人厩舎。その名門チームが今、大きな期待を寄せている2歳馬がいる。
ドゥマイシング(牡2歳/父ドゥラメンテ)である。
矢作厩舎での評判が高いドゥマイシングこの記事に関連する写真を見る 母のフォースタークルックは、アメリカで現役生活を送って通算12勝をあげた名牝。GⅠフラワーボウルS(アメリカ・芝2000m)を筆頭に、GIIニューヨークS(アメリカ・芝2000m)、GIIヒルズボローS(アメリカ・芝1800m)、GIIIドクタージェイムズペニーメモリアルH(アメリカ・芝1700m)と、4つの重賞制覇も果たしている。
そんなフォースタークルックに、ドゥラメンテを配合して生まれたのがドゥマイシング。ドゥラメンテもここ数年で数多く活躍馬を出しており、こうした血統背景からしても、同馬への注目が高まっているのはよくわかる。
そのうえで、管理する矢作厩舎での評判がすこぶる高い。となれば、競馬サークル内やファンの間でも話題に上がるのは当然だろう。そこで、関西競馬専門紙のトラックマンが厩舎スタッフにドゥマイシングについて、話を聞いてきた。
「担当の方に話を聞くと、第一声から『(ドゥマイシングは)とにかく優秀ですね』と絶賛。続けて『スピードはありそうだし、入厩した時からすでに仕上がっていた』と手放しで称えると、『クラシックを意識したい馬』とも話していました」
さらにトラックマンによれば、気性面についても不安はないという。
「その辺りをスタッフに聞くと、『前向きですごく扱いやすい』ときっぱり。『多少幼いところはあるけれど、まだこの時期だからね』と意に介していませんでした。
デビューについては、6月25日の2歳新馬(阪神・芝1800m)を本線と考えているようです。ただ、一度ゲート試験に落ちてしまったので、その影響があればスライドするかもしれません」
スケジュールについては、スライドするにしても1週間程度のこと。近いうちにレースで見られることは間違いなさそうだ。
海外遠征でも輝かしい成績を残して、"世界の矢作"の異名を持つ名門厩舎が送り出す良血ドゥマイシング。初戦でどんな走りを見せるのか、注目である。
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