セントライト記念は多くの馬がマークする人気馬の前を行く「逃げる馬」の粘り込みに要注意 (3ページ目)

  • 大西直宏●解説 analysis by Onishi Naohiro
  • photo by Sankei Visual

 それだけ前に行く馬が多い組み合わせだと、「ハイペースになりそう」と思われるかもしれませんが、前述したとおり、今年のメンバーはテンに速い馬がそろっているわけではありません。誰かが行けば、番手につけたいという馬が多いので、実はそこまでペースは上がらないと考えています。

 先週のGIII紫苑Sでは、結果としてスローペースのまま、逃げ馬と番手の馬によるワンツー決着となりました。馬場が良好であることを踏まえても、今週も逃げ馬、前に行く馬が有利な状況は続くでしょう。

 セントライト記念では、おそらく多くの馬が2~3番手で流れに乗るアスクビクターモアをマークする形になると思われます。そうなると、アスクビクターモアが慎重に運べば運ぶほど、その前を行くショウナンマグマに粘り込みのチャンスが巡ってきそう。

 ということで、今回は逃げ粘りが見込めるショウナンマグマを「ヒモ穴馬」に指名したいと思います。

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