激動の「3歳牡馬ランキング」。まさに群雄割拠の世代統一を果たすのはどの馬か (2ページ目)
この記事に関連する写真を見る 2位は、ダノンベルーガ(牡3歳/父ハーツクライ)。ステップレースのなかでも注目度の高いGIII共同通信杯(2月13日/東京・芝1800m)を快勝し、前回圏外から一気にランク入りを果たした。
吉田順一氏(デイリー馬三郎)
「ストライドはそれほど伸びるタイプではないのですが、追わせると味があって、新馬戦ではブレないフォームで迫力満点の伸び脚を見せました。まだトモに緩さはあるものの、素質の高さは明白です。
新馬戦から約3カ月ぶりに挑んだ共同通信杯でも、キャリア2戦目ながら堂々としたレースぶりを披露。強じんな末脚を繰り出して、外を回るロスや展開の不利をモノともせずに勝ちきったあたりは評価していいでしょう。
多少かき込む走法で道悪もこなせますし、回転が速く、軽さもある走法ゆえ、時計勝負にも対応できそう。今後の成長次第では、一流馬になれる逸材です」
土屋真光氏(フリーライター)
「デビュー2連勝。いずれも、追い出してからのエンジンがケタ違いでした。また、2戦とも少し時計がかかる馬場で後半勝負型のレースとなって、胸を張った走法にぴったりでした。とはいえ、高速馬場や序盤からガンガン流れるような展開になっても、回転数と推進力を備えた爆発力が鈍ることはなく、むしろ逆に威力が増すのではないでしょうか」
3位は、デビュー前から評判の高かった素質馬キラーアビリティ(牡3歳/父ディープインパクト)。GIホープフルS(12月28日/中山・芝2000m)制覇という実績も残して、大きくランキングを上げてきた。
吉田氏
「3戦目のオープン特別・萩S(10月30日/阪神・芝1800m)はやや若さを見せて、取りこぼしてしまった印象があります。しかし、続くホープフルSでは好位で折り合って、正攻法の競馬から抜け出す芸当で快勝しました。
ややかき込みの利いたピッチ走法で、器用さと機動力を備えており、小回りコースで自ら動く形がベターでしょう。つまり、東京・芝2400mよりは中山・芝2000m向き。気性的にぶっつけも問題ないため、皐月賞での期待が高まります」
木南氏
「ホープフルSからの直行ローテ。結果的に今年は桜花賞も皐月賞も1勝馬が抽選で出られることになりましたが、早くに賞金を加算してクラシックに備えることができたのは、やはりアドバンテージになると思います」
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