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激動の「3歳牡馬ランキング」。まさに群雄割拠の世代統一を果たすのはどの馬か (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Sankei Visual

 4位には、GII弥生賞(3月6日/中山・芝2000m)で「2歳王者」のドウデュースを下したアスクビクターモア(牡3歳/父ディープインパクト)が入った。

市丸博司氏(パソコン競馬ライター)
「弥生賞は前半からかかりどおしでしたが、逃げ馬のうしろにはいたかったようで、結局は外目2番手につける我慢の競馬となりました。それでも、残り800mすぎに外からロジハービンが迫ってきたため、これに抜かせまいと仕掛けたことによって、ペースが上がって折り合いがついた格好。あとは、ドウデュースの猛追をなんとかしのいで粘り込んだ印象です。

 あれだけかかりながら押しきるのだから、強いのは間違いありません。瞬発力も十分に備えていますが、オープン特別のアイビーS(3着。10月23日/東京・芝1800m)でドウデュースに軽くひねられたのは、少し気になるところです」

 5位は、ドウデュース(牡3歳/父ハーツクライ)。朝日杯FSを制した2歳王者は、弥生賞(2着)を叩いて万全の態勢でクラシック本番へ向かう。

市丸氏
「弥生賞は、勝ったアスクビクターモアとはクビ差の2着で同タイム。能力的にはほぼ同じと見ています。レースとしては、とりたいポジションを他馬にとられてしまい、直線でも外に出そうとした時にボーンディスウェイと接触。そういう意味では"負けて強し"の内容でした。

 ただ、過去10年の皐月賞馬を見ると、朝日杯FSを使っていたのは2013年の覇者ロゴタイプだけ、というのが気になります。2着馬には一昨年のサリオスが、3着馬には昨年のステラヴェローチェがいるため、そこまで不安視することではないかもしれませんが、ドウデュースにとっては嫌なデータであることは間違いありません」

 激戦の2歳牡馬戦線。皐月賞である程度の勢力図が見えてくるのか、はたまた、混戦のままダービーに向かうことになるのか。有力馬同士が初めて相まみえるクラシック初戦にまずは注目したい。

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