フェブラリーSでソダシの捲土重来が期待できるわけ。「不敗伝説」など好転材料が複数ある

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Sankei Visual

 今年最初のGIフェブラリーS(東京・ダート1600m)が2月20日に行なわれる。注目は「白毛のアイドル」ソダシ(牝4歳)の巻き返しはあるか、だ。

 関西の競馬専門紙記者は、こう辛口のコメントをする。

「前回、砂をかぶらされて5着くらいなら今回は面白かった。でも、逃げたから、砂もかぶっていないし、ガマンもしていない。何も経験として残らない一戦でした。それを考えれば、今回も厳しいでしょう」

「前回」というのは、昨年暮れのGIチャンピオンズC(12月5日/中京・ダート1800m)のこと。同レースでソダシは、初のダート戦ながら2番人気に支持され、最内枠から果敢に逃げの戦法に出た。しかし、4コーナーで早くも後続につかまって、あとはズルズルと後退の一途をたどって12着と惨敗を喫した。

 先述の記者は、そのレースぶりにはまるで見るモノがなかったと評価。それゆえ、2度目のダート挑戦となるフェブラリーSにおいても、その見通しは「厳しい」と断言する。

 確かにその記者の言葉を待つまでもなく、チャンピオンズCでのソダシは情けなかった。ほとんど無抵抗のまま4角で沈んでいく姿に、レース前に抱いた「ダート界の新女王誕生!」の期待は急速に萎んだ。

チャンピオンズCでは12着と惨敗を喫したソダシ(写真中央)だが...チャンピオンズCでは12着と惨敗を喫したソダシ(写真中央)だが...この記事に関連する写真を見る

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