フェブラリーSでソダシの捲土重来が期待できるわけ。「不敗伝説」など好転材料が複数ある (3ページ目)

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • photo by Sankei Visual

 こうした「好転する」条件を踏まえたうえで、作戦面でもうひと捻りすることができれば、「よりチャンスは増す」と先の競馬関係者は言う。

「それは、早く"踏む"ことです。前走のチャンピオンズCでは、うしろの馬に来られた時点で戦意喪失してしまいました。距離が長かったこともありますが、ダートだと、あそこで踏ん張ってもうひと伸び、という脚が使えないのかもしれません。

 ならば、うしろから来られる前に"踏む"、要するに早めにスパートをかけたいところ。それで、直線半ばまで2~3馬身のリードが保てれば、ペース的にはやや無謀だとしても、ガマンが効くかもしれません」

 これこそ、激走を呼び込むための、作戦面でのひと捻り。補足を加えれば、ソダシにはそれを可能にするだけの、ポテンシャルがある。なおかつ、父クロフネ、母ブチコから受け継いだダートでも頂点に立てるだけの血統的な裏付けもある。

 ソダシの"捲土重来"は決して夢物語ではない。新たな年を迎えて、ダート界の新女王が誕生するのかもしれない。

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