2022.02.13

オニャンコポンは「偉大な馬」になれるか。大口を叩かないジョッキーが早くからその素質を評価

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Sankei Visual

2022年クラシック候補たち
第6回:オニャンコポン

 GI皐月賞と同じ舞台で行なわれる年明けの3歳重賞、GIII京成杯(中山・芝2000m)。今年のレース(1月16日)を制したのは、美浦トレセンの小島茂之厩舎に所属するオニャンコポン(牡3歳/父エイシンフラッシュ)だった。

京成杯を快勝し、今春のクラシックに挑むオニャンコポン京成杯を快勝し、今春のクラシックに挑むオニャンコポン この記事に関連する写真を見る  そのユニークな馬名は、人気マンガ『進撃の巨人』に登場するキャラクターが由来。もともとの言葉としては、西アフリカの言語(アカン語)で「偉大な者」といった意味を持つという。

 同馬がデビューしたのは、昨秋の2歳新馬(9月11日/中山・芝2000m)。6番人気と低評価だったが、好位2番手から4コーナー手前で早め先頭に立つと、直線で鋭く脚を伸ばして快勝した。

 続いて挑んだのが、1勝クラスの百日草特別(11月7日/東京・芝2000m)。ここでも好スタートから2番手につけて、リズムよくレースを運んだ。直線を迎えて周囲が懸命に追い出しを図るなか、オニャンコポンは持ったまま直線半ばで先頭へ。そこから満を持して仕掛けると瞬時に抜け出して、最後はホウオウプレミアの強襲を押さえてクビ差先着した。

 安定した競馬でデビュー2連勝を飾ったオニャンコポンは、GIホープフルS(12月28日/中山・芝2000m)に挑戦した。再び3、4番手の好位置につけたが、4コーナーを前にして徐々に後退。直線でも伸びきれず、11着という結果に終わった。

 それから時間を置かず、中2週で臨んだのが京成杯だった。絶好のスタートをきったものの、同レースではこれまでの先行策とは違って、道中は中団を追走。3~4コーナーにかけては10番手まで位置を下げたが、直線に入って大外に出すと、末脚を伸ばして豪快な差しきり勝ちを決めた。