何かと苦労が多い「冬のゴルフ」――どんな対策が必要か?【木村和久連載】 (2ページ目)
私の出身地は宮城県で、以前真冬にゴルフをやって、ものすごく寒くてしんどかったです。高校時代の同級生とラウンドしたのですが、全員、背中とお腹にカイロを貼っていました。
その日は、最高気温が0度。それゆえ、風が吹けば、体感温度はマイナスです。あれ以来、極寒期のゴルフでは、カイロを貼るのがマストになっています。
(3)冬のゴルフの注意点
冬のゴルフで早いスタート時間を取ると、いろいろと問題が起きやすいです。先日、珍しく8時ちょいすぎのスタートでプレーしたら、4~5ホールはかなり苦戦しました。
何が大変かというと、グリーンが凍っていて、ボールが止まらないのです。これは、やっていてシラけます。せっかくグリーン手前に乗ったかと思えば、ボールが大きく跳ねて、ツツ~ッと転がって、グリーン奥まで行ってしまう始末。まさに"ガラスのグリーン"です。
で、今度はパターで返しを打ってみると、案外グリーンの転がりは普通だったりして......。えっ、どうして? となります。これは、グリーンが硬いからボールが跳ねるだけで、パターで転がすだけなら、本来のグリーンの速さとさほど変わらないからです。
まあ、理屈はそうなんでしょうけど、目の前で今、高速グリーンを見たばかりですから、ついパターは慎重になってしまいますよね。じゃあ、この"アイスグリーン化"、どうやって切り抜ければいいのでしょうか?
答えは、これです。
(4)スタート時間を遅めにする
先日は呼ばれたゴルフだったので、早いスタート時間でした。でも、自分が仕切るなら、絶対に遅いスタート時間を選びます。
10時ぐらいのスタートであれば、グリーンのアイスバーンも溶けています。アイアンで普通に打っても、ボールはピタッと止まります。
それでも、グリーンが日陰になっているホールは要注意です。周りを見て、このホールのグリーンは日光が当たらないと思ったら、慎重に攻めるべきでしょう。午前中は、硬いグリーンになっている確率が大ですから。
あと、スタート時間を遅くした場合、終了時間が日没近くになり、暗くならないか不安になることがありますが、冬至は12月の末頃。最近は日も延びて、自分の経験からして1月末ぐらいなら10時スタートでもなんとか明るいうちにラウンドを終えられます。
ですから、スタート時間が選べるのであれば、冬のゴルフは遅めスタートがオススメです。
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