【木村和久連載】関係者の努力に感服。
女子プロツアーがついに再開! (3ページ目)
この時期、航空会社がスポンサーだったら「時期尚早」と言われてしまうでしょうし、リゾートホテルチェーンや旅行会社なども微妙な状況かもしれません。いろいろとタイミングや条件が整わないと、スポンサーとしてもメリットがありませんし、その役割を果たすことができません。
そのため、スポンサーサイドからは、どこも積極的に手を挙げることができなかったのです。
そうして、女子ツアーの再開は、このままいくと「秋までない」と言われていました。が、この時期のトーナメント開催をついに快諾してくれたのが、アース・モンダミンカップ。アース製薬の「お口、クチュ、クチュ」モンダミンは、誰でも知っているオーラルケア製品で、新型コロナウイルスの感染予防としても、とてもタイムリーな商品です。
しかも、アース製薬の業績は非常によくて、上場来、高値を更新しまくり。資金力が潤沢です。企業イメージも、今のコロナ後の世界に寄り添っていて、"一緒に生き抜こう"感が漂い、すごく好感が持てます。
アース製薬の大塚達也会長も、インタビューで「興行収入や宣伝が目的ではなく、ゴルフ界の発展のため、社会貢献のために(トーナメントを)開催しています」ときっぱり。ゴルフファンとしては、感謝しかありません。
アース・モンダミンカップのあとは、資生堂アネッサレディス、ニッポンハムレディス、サマンサタバサ & GMOインターネット ガールズコレクション・レディース、大東建託・いい部屋ネットレディスの開催は、すでに中止が決まっています。さらに、その後のトーナメントでも、早くも中止が決定していたりして、アース・モンダミンカップがなかったら、ほんと"お先真っ暗"という状態でした。
3 / 5