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【木村和久連載】メンバーは
同じコースばかりのラウンドで飽きないの? (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 メンバーになって1年目でわかることは、「自分よりうまいやつと、コースを褒めないやつは、二度と呼ばない」――そういうことです。

(4)そこそこのメンバー生活だと
 個人的には、2つのコースにそれぞれ7年ほど、足かけ15年ぐらいメンバー生活をしていた時期がありました。まだ30代だったので、「今まで届かなかった距離なのに、今回はその木まで届いた」なんて言って、コースを攻略する楽しさを覚えたりしたものです。

 各コースとも、10年も経たずに辞めたので、飽きることはありませんでした。むしろ、コースを覚えるのに必死で、「あれ、このホール、こんなところにバンカーあったけ?」とか、ラウンドするたびに新たな発見があったりしました。

 それは、夜の飲み屋で接するお姉さんたちと似ていますね。席に付いてくれたお姉さんに「初めまして」と言うや、「あらイヤだ、先月、酔っぱらって来た時に付いたじゃない」とか言われるのと一緒です......って、ほんまかいな。

 2つのコースともけんか別れしたわけではないので、たまに知り合いのメンバーに呼ばれて、ラウンドすることがあります。

 そうすると、50歳を過ぎたあたりから、「今までは短いユーティリティーで届いていたのに、ウッドを使わないと(グリーンに)乗らないじゃん。飛距離、落ちたな......」とか、自分の老いと対面することになります。

 これまた、人生なり。

(5)メンバーコースに求めるもの
 時々、有名な名門コースや、観光地にある風光明媚なコースに行ったりします。それはそれで楽しいのですが、「毎回、そこで回れ」と言われると、しんどいと思うんですよね。

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