吉田優利は両極端な性格。「ユーチューブで大食いの動画を見ます」
2020年女子ツアー「期待の新星」
吉田優利インタビュー(後編)
昨年の全英女子オープンを制して、一躍女子ゴルフ界のニューヒロインとなった渋野日向子ら「黄金世代」に続く有望な世代として、大きな注目を集めているのが、今季から多くの選手がツアーデビューを飾る「プラチナ世代」である。
アマチュア時代にはナショナルチームで活躍し、将来はアメリカツアー参戦を夢見る吉田優利(19歳)も、そのひとりだ。ゴルフに対して真摯に向き合い、取材に対しても明朗快活に受け答えする彼女の、素顔とプライベートな一面に迫る――。
――昨年のワールドレディスチャンピオンシップ・サロンパスカップで優勝を争った渋野選手がその後、全英女子オープンで優勝。吉田選手にとっても、大きな刺激になったのではないですか。
「勇気あるショットに感動しました。(最終日の3番で)ダボを打ってしまうシーンもあったんですけど、日向子さんは、そういう怒りを原動力に変えられるんだと思いましたね。最後のウイニングパットも、強気で。
日向子さんのふたつ前の組で、優勝を争っていたリゼット・サラスさん(アメリカ)が(最終18番で)短い距離のバーディーパットを外して、一歩抜け出すことができませんでしたよね。そうした"ツキ"も、日向子さんからあふれ出ているような気がしました」
――「運も実力の内」という言葉もあります。
「私は人生において、"徳を積む"ことが大事だと思っていて。たとえば、まるで車が走っていない道路の信号でも、赤信号なら青信号になるまでしっかり待ちます。赤信号で渡ってしまって事故が起こらなかったとしても、それは車が来なかったという"運"を使っているだけのような気がするんです。
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