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【木村和久連載】コースレートって、
どうやって算出しているのか (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 このように、単なるスコアだけでは優劣がつきにくいのですが、コースレートがあるとある程度の判別が可能です。

「79」対「81」の戦いをざっくりと解説します。

 まずはコースレートをもとにしてスコアをコントロールします。「79」の方の、河川敷コース・レギュラーティーでのコースレートを調べると「68」でした。「72」が基本ですから、このコースは基本コースよりも4打、簡単ということですから、「79」の方のコントロールしたスコアは「83」となります。

 一方、「81」の方の、バックティーからのコースレートは「73」でした。ということは、基本コースよりも1打、難しいということですから、コントロールしたスコアは「80」となります。

 結果、「79」の方と「81」の方のコントロールされたスコアは、「83」対「80」。「81」のスコアの方のほうが「79」の方より上手い、ということになります。

 私も鶴舞カントリー倶楽部(千葉県)のメンバーだった頃は、コースレートを加味してハンディキャップ申請をしていました。鶴舞CCは全長7000ヤード未満ながら、コースレートは「73」程度あって、1打、得していたんですね。でも、私のスコアは90台だったので、焼け石に水でしたけど......。

 今にして思えば、なんであんなに難しいコースのメンバーになったんだろうって思います。平成時代、最大の謎ですね。やはり、簡単なコースで80台の中ごろを出していたほうが、気分は爽快ですよ。

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