「記憶にないほどいい内容」。
石川遼がつかんだ米ツアーで戦うショット

  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko
  • text by Sportiva

「いいプレーができたと思います。先週(の試合で)は3日間しかできなかったことが、今週は4日間近くできたのかな、と思う。まだ半信半疑の自分もいるんですが、パッティングが悪くてもこのスコアが出せて、こんなにいいラウンドができたことはあんまりないですから」

 公傷制度を利用して今季ツアーに参戦している石川遼が、年明け2戦目となるファーマーズ・インシュランス・オープン(カリフォルニア州 トーリーパインズGC)で奮闘。年明け初戦の前大会、キャリアビルダー・チャレンジでつかんだ手応えをさらに深めて、4日間通算6アンダー、20位タイというまずまずの成績を残した。

本人が驚くほど、ショットの精度が増している石川遼。photo by Getty Images本人が驚くほど、ショットの精度が増している石川遼。photo by Getty Images 初日は、「結構やりやすいというか、好きなコース」と言っていたサウスコースのラウンドだったが、予選落ち必至か、というほど最悪のスタートとなった。出だしの2番ホールで1.5mのバーディーパットを1mオーバーさせて3パット。そこから、ショートパットをことごとく外して苦しいラウンドを強いられた。結局、上がり2ホールでも連続ボギーを叩いて、通算2オーバー、117位タイと出遅れた。

「難しいコンディションではなかったので、非常に残念な結果に終わった。とにかく、パッティングが悪すぎたので話にならない。5打ぐらい損をした感じがする。最初に短いのを外して、そこからずっと同じような(距離の)パットが残ってしまって......、リズムを取るのが難しかった。読みと、ストロークにも問題があると思うけど、思ったところに転がっていかなかった」

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