【木村和久連載】コースレートって、
どうやって算出しているのか (3ページ目)
ところで、各ゴルフ場のコースレートはどうやって算出しているのでしょうか。「なんか、距離が長そうだから、難しくしとけ」とか、そんな適当なものではありません。
コースレートの基本概念は、「ハンディキャップゼロのスクラッチプレーヤーが、コースを10回ラウンドした平均値をコースレートとする」らしいです。が、そう何人もスクラッチプレーヤーがいるわけでもなく、しかも日本中のコースを10回ずつラウンドするなんて、ほぼ不可能です。
そこで、JGA(日本ゴルフ協会)から任命を受けたコースレーティング査定チームがコースに派遣され、査定評価するのです。
実は以前、コースレーティングの査定ラウンドにお邪魔して、どんなことをしているのか、取材をさせてもらったことがあります。その内容を簡単に紹介しましょう。
取材で行ったのは、千葉県にある名門の林間コースでした。4人のスクラッチプレーヤーがフルバックから、メモを取りながらプレーをします。みなさんの腕前は見事なもので、一応ドライバーの飛距離は250ヤードが基本のようです。
しかし先述したとおり、実際のところ4人もスクラッチプレーヤーをそろえるのは無理な話で、中にはシングルプレーヤーの方も混ざっていました。もちろん、全員OBなんてしませんよ。
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