ラスト1枠は大山か宮里か渡邉か。五輪出場をかけて全米女子OPで激突 (2ページ目)

  • 武川玲子●文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

 可能性があるのは、世界ランク42位の大山志保(39歳)、同45位の宮里美香(26歳)、同46位の渡邉彩香(22歳)。3人とも、今回の全米 女子オープンに参戦する。それぞれのポイント差は非常に僅差で、今大会の結果がそのまま出場権獲得につながることは間違いない。

 一歩リードしている大山は、首痛を抱えていて日本ツアーでは欠場が続いていた。しかし、五輪出場への情熱は人一倍。"最終決戦"の場となる全米女子オープンには、強行出場を決めた。

「こ れが、7週ぶりの試合。練習不足だけど『もうやるしかない』、そう思って渡米してきた。でも、こっちに来てからは気候の影響もあるのか、(首の)痛みはよ くなってきている。五輪という舞台を目標にして、ここまでがんばってきた。こんなチャンスは2度とないので、そのチャンスをモノにしたい」

 39歳の大山。昨季5位タイと奮闘した大会で再び上位争いに加わって、悲願の五輪切符を手にすることができるのか、注目だ。

 大山に続く宮里は、今季はショットの安定感が抜群。フェアウェーキープ率は81.12%、ツアー3位と高い数字を誇る。昨季から好調なパッティングもその調子を維持している。

  だが、今季はここまで、メジャーではいい成績を残せていない。もともと大舞台で力を発揮するタイプながら、メジャー第1戦のANAインスピレーションが 56位タイ、第2戦の全米女子プロ選手権(KPMG女子PGA選手権)でも50位タイと振るわなかった。その要因について、宮里は「気持ちが入りすぎてい るというか、自分にプレッシャーをかけすぎたりしている」と言う。

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