【ゴルフ】イ・ボミをしのぐ実力。チョン・インジ旋風、再び!? (4ページ目)

  • 金明昱●文 text by Kim Myung-Wook
  • photo by Getty Images

 世界ランキングのトップ10の中に、6人もの選手が名を連ねる韓国は、間違いなく世界トップレベルにある。言い換えれば、韓国人選手の五輪出場権(最大4人)争いは、最もハイレベルで熾烈なのだ。日本で断トツの賞金女王に輝いたイ・ボミ(世界ランキング16位。韓国人選手では8位)でさえ、厳しい状況にあることを思えば、そのレベルの高さがわかるだろう。

 とはいえ、日本、アメリカのメジャータイトルをことごとく手にしてきたチョン・インジ。これから、その実力がますます上がっていくことを考えれば、熾烈な争いも苦にせず、難なく五輪代表の座をつかんでしまいそうである。

 そのチョン・インジが、ツアーチャンピオンシップ・リコーカップ出場のために再び来日する。断トツの賞金女王となったイ・ボミをはじめ、日本ツアーの実力者にとっても、脅威の存在となる。

 実は大会前、チョン・インジは出場を予定していた今季の米女子ツアー最終戦、CMEグループ・ツアー選手権(11月19日~22日/フロリダ州)を欠場。痛めていた肩の状態が思わしくなく、韓国国内で治療に専念していた。そのため、今大会の出場も危ぶまれていたが、土壇場になって出場を決断。日本ツアーの、3つ目のメジャータイトル獲得への思いは強い。

 はたしてチョン・インジは、三度日本でセンセーションを巻き起こすのか。近い将来、世界的な大スターになるかもしれない、彼女のプレーから目が離せない。

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