青木功&丸山茂樹が語る、松山英樹「メジャー制覇」への条件 (2ページ目)

  • テレビ朝日 全英オープン取材班●構成 text by tv asahi The open crew
  • photo by Getty Images

 迎えた2日目、早朝からの猛烈な雨の影響で一時プレイが中断した。松山のスタートは、当初の予定より3時間14分も遅れて17時48分となったが、そうしたアクシデントにも松山は動じることがなかった。1番(パー4)でいきなりバーディーチャンスにつけ、見事それを沈めて初日の不安を一掃した。

 テレビ中継の解説を務める丸山茂樹プロは、このパットが2日目のポイントだったと言う。

「2日目は1番ホールのバーディーパットを入れたことが大きかった。あれで、その後も(松山は)自信を持ってプレイすることができたと思います」

 実際、松山は1番ホールに続いて、2番(パー4)、3番(パー4)、4番(パー4)と怒涛のバーディーラッシュを披露。さらに、7番(パー4)、9番(パー4)、10番(パー4)でもバーディーを奪って、多くのギャラリーを沸かせた。

 そこで印象的だったのは、世界ランク2位のジョーダン・スピース(21歳/アメリカ)、同4位のダスティン・ジョンソン(31歳/アメリカ)という、世界を代表し、世界中が注目する選手たちと同組でプレイしながら、まったく臆することがなかったことだ。ふたりを後方につれて、先頭をきって歩く姿からは、彼らと同様の世界トッププレイヤーとしての風格が漂っていた。

 後半に入ると、日没も近くなってきて、普通に立っていることさえままならないほどの強風が吹き始めた。おかげで、松山は、11番(パー3)、12番(パー4)と連続ボギーを喫してしまうが、14番(パー5)でバーディーを奪取。そこで、日没サスペンデッドとなった。

 松山は、4ホールを残しての終了となったが、8バーディー、2ボギーと、6つスコアを伸ばして躍進。初日のうっぷんを晴らして、暫定ながら順位は9位タイまで急浮上、一気に優勝争いに絡んできた。

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