青木功&丸山茂樹が語る、松山英樹「メジャー制覇」への条件 (3ページ目)
この勢いのまま、さらなる躍進が期待された3日目。しかし再び、強風が猛威を振るった。午前7時、未消化となった第2ラウンドの15番(パー4)から再開するも、松山がそこをパーとした時点で中断。以降、再開の目処が立たないまま、延々と中断が続いた。結局、再スタートが切られたのは、中断からおよそ10時間後の18時だった。
テレビ中継の解説を務める青木功プロが言う。
「全英オープンでは、体力とメンタルの両方を備えていなければいけない」
天候が目まぐるしく変わる過酷なリンクスコースでの戦いでは、中断が繰り返されることもざら。青木プロが語るのは、そこで結果を出すための重要な要素となる。
はたして、松山はそれらを十分に持ち合わせていた。10時間にもおよぶ中断にも対応し、難関の16番(パー4)、17番(パー4)をそれぞれパーで切り抜けた。最終18番(パー4)では、惜しくもバーディーチャンスを逃したが、第2ラウンドをトータル「66」の好スコアでフィニッシュ。通算6アンダー、10位タイで決勝ラウンドへと駒を進めた。
ただ、長時間の中断によって、第2ラウンド終了後に予定されていた第3ラウンドは、現地時間7月19日(日)に持ち越し。第4ラウンドは、7月20日(月)に行なわれることとなった。こうした事態は、27年ぶりのことだ。
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