【ワールドカップ2026 】「怪物」ハーランドが世界を揺るがす 驚異的な能力でゴールを量産
【ワールドカップ2026 注目選手】
(2)アーリング・ハーランド(ノルウェー)
世界中のサッカーファンが待ちわびた祭典、ワールドカップ2026がいよいよ6月に幕を開ける。北中米の地で歴史の1ページを刻もうとするスター選手たちの中で、ひときわ眩い光を放つ選手がいる。ノルウェー代表の25歳、「怪物」アーリング・ハーランドである。
photo by Aflo
圧倒的な実績でスーパースターの座へ
2000年生まれのハーランドは、ノルウェーのブリンでプロキャリアをスタートさせた。"怪物"ぶりを世界に印象づけたのは、2019年のFIFA U-20ワールドカップで見せた驚きのパフォーマンスだろう。ホンジュラス戦で「1試合9ゴール」という、国際大会の歴史を塗り替える離れ業をやってのけたのである。
その後のキャリアは、まさに記録の連続。マンチェスター・シティ移籍後の2022-23シーズンには、プレミアリーグ史上最多となるシーズン36ゴールを記録すると、プレミアリーグ通算100ゴールを111試合で達成。アラン・シアラーが長年保持していた記録を塗り替えた。
チャンピオンズリーグでも伝説的なストライカーたちの記録を次々と更新し、史上最速で通算50ゴールに到達。24歳でキャリア通算300ゴールという大台も突破しており、ピッチに立つたびに何らかの記録を更新していきそうだ。
前回大会の悔しさをバネに
ハーランドにとっての最大の課題は、クラブレベルでの成功と国際大会の経験のギャップであった。2022年のカタール大会予選では、ノルウェーは勝ち点18を獲得する健闘を見せたものの最終順位は3位となり、予選敗退。この結果は、ハーランドにとっても母国にとっても大きな悔しさとして刻まれていた。
しかし、2026年ワールドカップ欧州予選において、ノルウェー代表はその苦い記憶を完全に払拭した。ハーランドを中心に再編されたチームは、8戦全勝で躍進。印象的だったのは、強豪イタリアに4-1で快勝した試合だ。この勝利で、ノルウェーは1998年大会以来28年ぶりとなるワールドカップ本大会出場を確定させた。
ハーランド自身は、出場した予選8試合16ゴールという驚異の得点力を発揮。これは、2018年のロシア大会予選でポーランドのロベルト・レヴァンドフスキがマークした「欧州予選の1大会における最多得点記録」に並ぶ快挙であった。さらに予選を通じて8試合連続得点という偉業も達成した。
世界を震撼させる準備は整った
ハーランドに期待されていることは「ノルウェーを歴史的な高みへと導くこと」、そして「大会MVP級のパフォーマンス」だろう。今回の大会は、彼にとってキャリア最大のハイライトになる可能性があり、母国の歴史を塗り替えようとするモチベーションは高いはず。マンチェスター・シティで主要なタイトルを手にしたハーランドが見据える未来は、ワールドカップのトロフィーを掲げること、そして、自身の名前をサッカーの歴史に刻み込むことだろう。

