【ワールドカップ2026 】ベリンガムは優勝を目指すイングランドの キーマン 天才が攻撃のタクトを振るう
【ワールドカップ2026 注目選手】
(3)ジュード・ベリンガム(イングランド)
若くして欧州のトップクラブを渡り歩き、完成された技術とリーダーシップを備えるジュード・ベリンガムは、22歳にして母国の悲願であるワールドカップ制覇の鍵を握る存在だ。イングランドサッカー界の至宝は、2026年のワールドカップ北中米大会のピッチでどのような輝きを放つのか。
photo by Aflo
レアル・マドリードの中核に
ベリンガムのプロキャリアは、イングランドのバーミンガム・シティで始まった。2019年、16歳でトップチームデビューを果たすと、その才能はすぐに注目されることになる。2020年にはブンデスリーガのドルトムントへ移籍し、瞬く間にレギュラーへと定着した。中盤のあらゆる役割をこなす万能性と、チームを鼓舞する精神力は、10代の選手とは思えないほどの完成度であった。
2023年に名門レアル・マドリードへ移籍すると、チームの中核として攻撃のタクトを振るう。2023-2024シーズンにはリーグ戦28試合で19得点を記録したように、単なる中盤の器用な選手にとどまることはなかった。得点力においても世界屈指のMFであり、さらに攻守にわたる貢献度や試合を決める勝負強さなどで、現代サッカーを象徴する代表的MFと言われるまでに成長した。
世界の舞台で爪痕を残した前回大会
ベリンガムにとって初めてのワールドカップは、2022年のカタール大会だった。当時19歳という若さで全5試合にスタメン出場を果たし、その名を世界中に轟かせた。グループリーグ初戦のイラン戦では、前半35分に鮮やかなヘディングシュートを突き刺し先制点をマーク。この時19歳145日であり、イングランド代表史上2番目の若さでのワールドカップ得点となった。
続く決勝トーナメント1回戦のセネガル戦では、1966年以降、W杯決勝トーナメントでアシストを記録した初の10代の選手になるなど、攻撃の起点として圧巻のプレーを見せた。準々決勝のフランス戦で涙をのむ結果とはなったが、ベリンガムのプレーには次回大会への希望が詰まっていた。この大舞台での経験が、彼をさらなる高みへと押し上げる礎となった。
ケガを乗り越え北中米大会へ
イングランド代表はワールドカップ欧州予選で、完璧に近いパフォーマンスを見せた。8戦全勝、22得点0失点で首位通過を果たしたのである。ベリンガムは予選を通じて中盤の底から前線までつなぐ中心選手として機能し、決定的なパスを供給。チーム全体のビルドアップを牽引する役割を果たした。
同時に、過密日程、そして慢性的な肩のケガからくる肉体的な問題も抱えていた。さらに2月には左足を痛めてチームから離脱。その後、3月下旬に復帰し、4月上旬にはスタメン出場も果たしたが、今後のコンディションが気になるところだ。
悲願のワールドカップ優勝を目指して
2026年ワールドカップにおいて、ベリンガムにはイングランド代表の豪華な攻撃陣を束ね、司令塔として、試合の流れを支配するプレーが期待されており、ハリー・ケインらとともにチーム全体の精神的支柱となることも求められている。ベリンガムが輝きを放つことは、イングランドがワールドカップを制するために必要不可欠と言っても過言ではないだろう。

